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名匠リドリー&トニー・スコット兄弟の弟、トニーが監督の作品
ロバート・レッドフォードとブラピの2大名優の初共演も話題だが
最後までわからない「隠された展開」への期待が
レッドフォード(以下RR)演じる、騙しのテクニックによって引き込まれる

CIAの作戦担当官として、数々の伝説を築き上げてきたネイサン(RR)は
ベルリン崩壊後、東西冷戦終結と共にそろそろ引退の日を
迎えようとしていたところ飛び込んできたニュース
それは、自分が手塩にかけて育て上げた若きエージェント
ビショップ(ブラピ)の危機を報じるもの

スパイ容疑で中国側に捉えられ、その猶予は24時間
CIA上層部が、政治事情からビショップを見殺しにするのを知ったネイサンは
残された時間をかけてビショップ救出に向け、自分自身に最後の任務を課した 
それは、合衆国政府の裏をもかかねばならない、、

この捨て身ともいえるミッションこそ「スパイゲーム」の面白さだろう
工作員が絡む国家行動はとかく複雑難解であり、何かがある・・・
展開の速さに頭が追いつかず、結局何だった???となる、反面
この作品のテンポ良さは、そういうもやもやを感じさせない

終始見せるRRの表情、、思わせぶりかつ、冷静・沈着であり、大胆極まりない

スパイものの醍醐味である騙し合いと、刻々と迫る時間を並行に描く
そして、見所でもある永遠のプリンスことRRがにっこりしつつも
淡々と進める「事」の見事さが素晴しい♪

各所で見せる彼の目線
何食わぬ顔で、あちこちをチラ見する、、(笑)
一瞬で情報を掴むテクニックと、ゼッタイに気付かれぬ技で騙す・・・
ジャケットのヘリンボーンにも、ワタシは思わず目を凝らすんだなあ~
う~~~ん、、サイコーにかっちょいい!!!(バンバン!)←机叩き


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そう!RRの魅力は、何と言っても「あの」笑顔・・・!
ブロンドにブルーアイズ、、これだけでも撃沈なのに(笑)
いやいや、ブロンド&ブルーだけじゃ誰だって居るし、できる
彼にしか出せないもの、、それは「エレガント」さ
RRが持つのは、いつだって最高に美しい「品格」を出す彼の物腰なのだ


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「ディナー作戦」・・・助けられたヘリの中で聞いたミッション名
ビショップ(ブラピ)が、その時抱いたネイサン(RR)への絶対の恩
これが(作戦)どんな犠牲を払うものだったのか・・・
それを知った時の彼はどうなるのかを、、見る側に託し、残す

指令を出し、作戦に全てを掛けたネイサン、、
見えなくも馳せた先に滲む、僅かに安堵の表情は
国家ではなく、一人の人間として動いた男の思いを感じる

最後に、去ってゆく車がナロー(狭い、幅、型式が古い)ポルシェ
アメリカ人が、わざわざこの狭い車に乗っているのは珍しい
ここに、ネイサンの古き良きを愛する「こだわり」を感じる
しかも、それが劇中では一切触れていないこと・・・
車好きの観る者がそこに気付き、唸ることに任せるかのような
爽やかな幕切れが何とも素敵!!!

ワタシ的に、この2箇所が最も見どころな高評価のツボなのだ

※2011・6に初回を書いたが、先日映画チャンネルで放映されたのを機に
新たに思いを加え、修正してみた(^^)


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Spy-Game-2001



何も残さずに走り去っていく・・・この作品を締め括るに相応しいシーンだ
疾走する車体に男の姿を重ね、また惚れ直す☆