ゆらゆらと、流れる雲のような曲
幾つものカバーを楽しんできたが
名曲「Mack the Knife ♪」が、こうもアレンジで
変わるものだ、、と、楽しくなった→Jimmie Dale Gilmore ♪
先日、深夜の映画チャンネルで見た作品
それが、よーし観よう!と、思ったのではなく
ただ、流して見ていた、、
ところが、いつの間にかズーーンと引き込まれ
とんでもなく印象に残ったのが、この作品「Un Prophet 預言者」だ
静かに過ぎて行く囲いの中
守られているはずの身は、人種の壁を崩し
売り、売られ、の無法地帯に放り出される
操る先の手足は、やがてその糸を切り自ら動き出す
見下ろし翳す者は、いつしか見上げる者に
手足を掃われ、群れを失くしていく・・・
どの国でも描かれる、お決まりの抗争物語でも
映像のトーンだったり、静けさだったり
独特の味わいがある☆
話題も何も知らずに見た作品だったが
気になってあれこれと遡ったら、立派に結果が出ていた
米アカデミーに当たる、セザール賞の歴代を眺めると
自分の中で、次から次へと繋がっていくのがまた面白い
それは、直接でなくてもいい
例えば、コルシカ群(笑)の※中親分役、ニエルさんの
劇中名が‘‘セザール’’とか、(※大親分は囲いの外に居る)
J.オーディアール監督のデビューに出演したM.カソヴィッツ=C.リバー
準主演のV.カッセルは、前年のセザール賞=主演男優受賞だったり
次回②に詳しく書くが、曲の繋がりだったり、、と(笑)
無理矢理!?の如く、自分の頭でくっつける面白さなのだ
若手の注目俳優となった、タハールの孤独な表情がいい
オフで見せる、溶ける微笑とはあまりのギャップだ
ワタシにいつも灯るのは、実にいい男こそ持つギャップなのだ
始まった「気になる、、」から「好き!」への流れは
いつかどこかで繋がる嬉しさになる
「Un Prophet 預言者」のエンディングでかかる
アレンジ曲(Mack the Knife ♪マック・ザ・ナイフ)
歌うのは、次②で紹介するJ.D.ギルモア兄貴
殺し屋マックが、皮肉にもユーモアっぽく描かれる歌は
歌い手のカラーで、その惨劇がなぜか笑えるものになる
これを聴きながら感じた、今回のタイトル
流れる雲のように
タハール演じる主人公の孤独なマリクが
出所する時には、温かな‘‘家族’’を感じさせる僅かなシーン
同じ速度でゆっくりと過ぎる、何事もなく流れていく日常
それが雲の動きそのもので、とてもいい、、